からっぽな街
大きな岩は、大自然が主張する岩という自己の存在の固まり。ごろごろと、打ち上げられている。
波で削られたいびつな岩たちは、神話ゼウスの彫刻のように、静かに、神々しく、聳え立っている。その荒々しいごつごつとした岩肌や、塩の乾いた白い斑点の部分、太陽に干上がった色の変わった場所が、個々の岩自身の歴史や、大地全ての変化を感じさる。
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