からっぽな街
「荷物、大きいね。だいじょぶ?テツヤ君のは、買わなくて良かったの?」
「うん。テツヤは、持ってるんだって。学生の時に、買ったらしいよ。」
「ああ。そうなんだ。どういうのがいいよ。とか、聞いてなかったの?」
「うん。だって、テツヤ、仕事で疲れてる感じだったし。」
「それは、ユウだって、一緒でしょ。」
「うーん。でもやっぱり、私は、何の責任もないアルバイトだけれど、テツヤは、男ばかりの職場の正社員だもん。男社会の中仕事に対する意識とか、責任感だとかあるんでしょ。家に帰ると、あんまり話さないかも。だいたいいつもテレビばかり見てるよ。」
「そうなんだ。ユウは、話しかけたりしないの?」
「しないよ。だって、疲れてるテツヤがいるのに、わざわざ話したいなんて、思わないもの。」
「へー。同じ部屋にいるのに、会話がないって、寂しくないの?」
「寂しいか。そういう風に、思ったことなかったな。だって、そういうこと言ったら、テツヤが困るでしょ。だから、自然と、そう思うような気持がなくなっちゃったのかもね。」
ハナが、私を振り返る。顔を見ている。
「うん。テツヤは、持ってるんだって。学生の時に、買ったらしいよ。」
「ああ。そうなんだ。どういうのがいいよ。とか、聞いてなかったの?」
「うん。だって、テツヤ、仕事で疲れてる感じだったし。」
「それは、ユウだって、一緒でしょ。」
「うーん。でもやっぱり、私は、何の責任もないアルバイトだけれど、テツヤは、男ばかりの職場の正社員だもん。男社会の中仕事に対する意識とか、責任感だとかあるんでしょ。家に帰ると、あんまり話さないかも。だいたいいつもテレビばかり見てるよ。」
「そうなんだ。ユウは、話しかけたりしないの?」
「しないよ。だって、疲れてるテツヤがいるのに、わざわざ話したいなんて、思わないもの。」
「へー。同じ部屋にいるのに、会話がないって、寂しくないの?」
「寂しいか。そういう風に、思ったことなかったな。だって、そういうこと言ったら、テツヤが困るでしょ。だから、自然と、そう思うような気持がなくなっちゃったのかもね。」
ハナが、私を振り返る。顔を見ている。