からっぽな街
「行かなきゃ。ほら、起きよ?」
「やだー。疲れたよー。」
おおっ。いちいち反応してしまう。そして、羨ましく思ってしまう。そういう素直な子どもらしい反応に。名札に『ミニー』と書いてあるきれいに二つに結われている髪型のその子は、恐らく愛されて育ったのだろう。きちんと我儘が言えている。
「わあ。ニケ、この筆箱、すっごくかわいいね。リラックマだー。」
ぐだぐだと寝転んでいるミニーの横で、隣で、準備を済ませているニケに話かけた。
「これね、お友達に誕生日プレゼントでもらったのー。ここんとこがね、きいろのとりになってるんだよ。」
ニケは、筆箱のチャックの部分を見せる。
「わあ。ほんとだー。かわいいねー。」
特別楽しそうにしながら、横目で、ミニーを見る。ピクリと、動いたのがわかった。
「やだー。疲れたよー。」
おおっ。いちいち反応してしまう。そして、羨ましく思ってしまう。そういう素直な子どもらしい反応に。名札に『ミニー』と書いてあるきれいに二つに結われている髪型のその子は、恐らく愛されて育ったのだろう。きちんと我儘が言えている。
「わあ。ニケ、この筆箱、すっごくかわいいね。リラックマだー。」
ぐだぐだと寝転んでいるミニーの横で、隣で、準備を済ませているニケに話かけた。
「これね、お友達に誕生日プレゼントでもらったのー。ここんとこがね、きいろのとりになってるんだよ。」
ニケは、筆箱のチャックの部分を見せる。
「わあ。ほんとだー。かわいいねー。」
特別楽しそうにしながら、横目で、ミニーを見る。ピクリと、動いたのがわかった。