からっぽな街
星の世界にも、順序があるのか。そうして、一番輝いているものが、一番上なのか。
何故だか、一番上のものは、えらい気がして、それ以外のものは、それ以下に感じる。概念というものは、恐ろしい。
あれが、一番、これは、それ以下と、心のそこで思わせてしまう。誰に教わったわけでも、自分で意識しているわけでもなかったのだが、私は今、そういう目で、星を見ていた。
あの星は、そこまで大きくない。と、下に見ていた。では、大きな星がどれなのか、大きいから何なのか、また、それを思ったからどうなるのか。
そう考えたところで、答えは見つからなかった。
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