からっぽな街
「ぽくね。ぱぴぷぺぽの、ぽく。」
長いすの左隣に座っていたぽくを寄せて、左肩を摩ってやった。小さくて、柔らかい肩。
安心したのか、ぐっと、必死に私の服を掴んでくる。怯えているのだ。
「ああ。ぽくね。」
「だいじょうぶだよ。よろしくね。」
ふう。にけと、ちゃちゃのお姉さんっぷりには、安心する。
「ぽく、言える?」
私の腕の中で、すっかり下を向いて小さくなってしまったぽくが、こくりと頷く。
「よし、じゃあ、ぽく。学年は?」
「小学二年生です。はい、どうぞ。」
ぼそぼそと、小さくなってしまった声を、絞り出すように、ぽく言った。
長いすの左隣に座っていたぽくを寄せて、左肩を摩ってやった。小さくて、柔らかい肩。
安心したのか、ぐっと、必死に私の服を掴んでくる。怯えているのだ。
「ああ。ぽくね。」
「だいじょうぶだよ。よろしくね。」
ふう。にけと、ちゃちゃのお姉さんっぷりには、安心する。
「ぽく、言える?」
私の腕の中で、すっかり下を向いて小さくなってしまったぽくが、こくりと頷く。
「よし、じゃあ、ぽく。学年は?」
「小学二年生です。はい、どうぞ。」
ぼそぼそと、小さくなってしまった声を、絞り出すように、ぽく言った。