からっぽな街
「いいね。ホットケーキやろっ!前も作ったんだけどね、超おいしかったよ。はちみつ?あ、メープルシロップだっけ?たっぷりかけて食べたの。超おいしかったー。」
にこにことしながら、明るく話すリッツを見て、安心した。良かった。やっぱり、お姉さんだった。
ニケとちゃちゃも、安心したのか、よく話すようになった。
「わあ。やろうやろう。じゃ、ホットケーキ、決まりね。」
「えー。俺の、釣りはー?」
「うるさいなー。最後まで話聞けよ。だから、四回自由時間があるんでしょ。そのうちの、一回がホットケーキってこと。」
「ああ。そっかー。」
「もう!だまってろ。」
でさー、と、話を続けるリッツに、感心してしまう。さすがだ。慣れているなあ。
「ぽく、何やりたい?」
優しく聞くリッツに、嬉しそうにこちらを見るぽくが、かわいかった。
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