からっぽな街
「ねえ、いつお化け出るの?」
「そろそろじゃない?」
「あそこの角のところ、超怪しいよー。わあ!って、飛び出して、追いかけてきそう。」
震えながら、ちゃちゃが言う。
「そしたら、絶対、手、離さないでね。一緒だからね。」
「はいはい。」
みんなでがっしりと手を繋ぎ、曲がり角の所を恐る恐る歩いて行ったのだが、何もなく通り過ぎてしまった。
「なんだ。何もないじゃん。」
「ほっほっ、ほー。良かったー。」
と、ニケとちゃちゃが、胸を撫で下ろした。
だが、次の瞬間、ちゃちゃの横の木の陰から、ジェイソンのマスクを被ったお化けが「うおー!」と言いながら出てきた。
「きゃあああああーーーー!」
一番恐がっていたちゃちゃが、みんなの手を振り払い、きらりを吹っ飛ばして、暗い山道を、一目散に走って逃げた。
「きゃー!きゃー!」と、まだ、叫んでいる。
「いててて。」
突き飛ばされたきらりは、ひざに怪我をしてしまった。
「そろそろじゃない?」
「あそこの角のところ、超怪しいよー。わあ!って、飛び出して、追いかけてきそう。」
震えながら、ちゃちゃが言う。
「そしたら、絶対、手、離さないでね。一緒だからね。」
「はいはい。」
みんなでがっしりと手を繋ぎ、曲がり角の所を恐る恐る歩いて行ったのだが、何もなく通り過ぎてしまった。
「なんだ。何もないじゃん。」
「ほっほっ、ほー。良かったー。」
と、ニケとちゃちゃが、胸を撫で下ろした。
だが、次の瞬間、ちゃちゃの横の木の陰から、ジェイソンのマスクを被ったお化けが「うおー!」と言いながら出てきた。
「きゃあああああーーーー!」
一番恐がっていたちゃちゃが、みんなの手を振り払い、きらりを吹っ飛ばして、暗い山道を、一目散に走って逃げた。
「きゃー!きゃー!」と、まだ、叫んでいる。
「いててて。」
突き飛ばされたきらりは、ひざに怪我をしてしまった。