からっぽな街
「わあー。どうしよう。どうしよう。」
魚が付いたままの竿を持ったニケは、どうしたら良いのかわからない。釣り糸にぶら下がった魚をぶらぶらとさせながら、足をばたばたさせて戸惑う。
「魚を持ってね、針を抜いてあげるの!そんで、そこのバケツに入れるて!」
「ええーー。やだやだ!気持ち悪いー!触りたくないよー!」
全力で首を振り、足をばたつかせて拒絶する。釣り糸に食いついている哀れな魚は、行き場をなくし、それでも尚、逃げようとピチピチとあがいている。
「俺やる!俺やるー!」
「きらり、やってー!」
走ってきたきらりが、えいっと、何のためらいもなく、魚をつかみ、ぐっとひっぱって、針を抜いた。バケツの中に入れると、水を得た魚は、すいすいと泳いだ。
バケツの中に泳ぐ魚を、中腰になって、みんなで眺めた。
「きたー!」
手馴れた手付きで、魚を釣り上げたリッツ。
けれども、そこから先は、生きた魚から食い込んだ針を抜き取ることが出来ず、魚から針を抜いたのは、きらりだった。
魚が付いたままの竿を持ったニケは、どうしたら良いのかわからない。釣り糸にぶら下がった魚をぶらぶらとさせながら、足をばたばたさせて戸惑う。
「魚を持ってね、針を抜いてあげるの!そんで、そこのバケツに入れるて!」
「ええーー。やだやだ!気持ち悪いー!触りたくないよー!」
全力で首を振り、足をばたつかせて拒絶する。釣り糸に食いついている哀れな魚は、行き場をなくし、それでも尚、逃げようとピチピチとあがいている。
「俺やる!俺やるー!」
「きらり、やってー!」
走ってきたきらりが、えいっと、何のためらいもなく、魚をつかみ、ぐっとひっぱって、針を抜いた。バケツの中に入れると、水を得た魚は、すいすいと泳いだ。
バケツの中に泳ぐ魚を、中腰になって、みんなで眺めた。
「きたー!」
手馴れた手付きで、魚を釣り上げたリッツ。
けれども、そこから先は、生きた魚から食い込んだ針を抜き取ることが出来ず、魚から針を抜いたのは、きらりだった。