からっぽな街
それだけで、もう十分。いったい、何が不満なのだ。子どもたちと、キャンプに行くだなんて。私から離れようとしただなんて。
立てなくなってしまう。テツヤを失ってしまったら。
カレーを食べながら、テレビを見ている横顔を見ると、悲しくなった。それでも、カレーがおいしいので、少しだけ、救われた。
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