からっぽな街
地面の、コンクリートの禿げ上がった部分を見ながら、空腹の腹を抱えて、車が通らないのに、歩道を歩く。町並みは、美しい。全体的に、どれも薄汚れていて、塗り直されている建物には、歴史が感じられる。目に飛び込んでくる赤や青、黄色の原色を使われた建物は、重たそうなコンクリートで角ばっていて、道を挟むように整列している。芸術的であると思う。三番道路にある、ミルクピンク色の彫刻みたいなホテルなんて、どこかの映画に出てきそうであるし。

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