からっぽな街
「キャンプさ、私も行ってもいい?」
「え。興味あるの?」
「うん。だって私、幼稚園の先生になりたいんだもん。興味あるよ。」
「ああ。なるほど。」
「それに、大学も夏休みだし。タダなら、行きたいよ。」
「おお。いいね。夏休み。フリーターの私には、縁のない響きだわー。」
「うふふ。いいでしょ。」
レーズンパンをちぎって、口の中に入れるハナ。その一口分が小さくて、いつも食事に時間がかかってしまう。
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