からっぽな街
最初、明るく笑ってくれるので、いい感じの人だと思った。がっちりとした体型も、頼りがいがあるし、テツヤが、山中さんが、山中さんが、と話題によく出すのも、わかる感じがした。飲み物が運ばれたところで、乾杯を始める。
「じゃあ、乾杯しますか。」
「うん。」
「乾杯。」
乾杯。お疲れ様です。と言いながら、三人で、ジョッキを合わせた。私は、カンパリオレンジにしたのだけれど。次々と運ばれてくる料理に、箸をつける。
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