からっぽな街
「テツヤのことが、好きなんだろ。だからって、あいつの顔色を伺いながら、生きることなんてないんだよ。」
「別に、伺ってなんか。」
「うん。そうだね。でもさ、ユウちゃん、あんまり頑張ると、疲れちゃうよ。それで、本当の自分が、わからなくなっちゃうよ。もっとさ、正直でも、俺は、いいと思うよ。」
やばっ。泣きそう。山中さん、すごすぎる。
多分、これ以上言われたら、泣いちゃう。優しくされちゃうと、受け入れられちゃうと、泣いちゃう。
< 93 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop