Magical☆Player

初めての音

*初めての音*


「ストーーーップ!!」



私は右手に持っている指揮棒でリズムを刻むのをやめ、横に振った。

みんなさっぱり指揮を見る余裕がないから、音が鳴り止むのには少し時間がかかった。



「今の52小節目だけど・・・」



指揮台の上に立つと、部員全員の顔が見える。

鉛筆を持つものの、まだ新譜に見慣れず、小節を探せない部員がほとんど。



言うことを変えた。

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