Magical☆Player
敵陣
*敵陣*
翌日、朝7時。
管弦学部員の朝は早い。朝練があるためだ。
私は駅から学校までの道を、眠い眼をこすり、課題曲をMP3で聴きながら歩いてきていた。
あとちょっとで校門、そんな時、この道の奥から以前見たことのあるような車が近づいてきている。
あ、あの車!
黒い車はだんだん大きくなってきた。
私が星華女子の校門に着くより先に車は緑風の校門までやってきそうだった。
今はとりまきがいない、どーれ見てやろうじゃないの?
今聴いている音楽まで止めてあげるわ。
私は思いの外、あの緑風生徒を気にしていたみたいだった。
私はイヤホンを耳から外し、鞄に入れた。
いよいよ車がやってきて、停車。
中から執事のような風貌の男が降りてきて、後部座席の扉を開いた。
「今日は遅くなる」
そう聞こえた。
やっぱり“ヤツ”だ。
何者・・・?
1週間前の放課後より更に不信感がつもると同時に、あの女子のうるささを理解した。
すらっとした長身の、しかししっかりした体型。
端整な顔立ち。
動作一つ一つ。
とにかく、目立つ。
私はそんな“ヤツ”を横目で見ながら校門へ入っていこうとした。
翌日、朝7時。
管弦学部員の朝は早い。朝練があるためだ。
私は駅から学校までの道を、眠い眼をこすり、課題曲をMP3で聴きながら歩いてきていた。
あとちょっとで校門、そんな時、この道の奥から以前見たことのあるような車が近づいてきている。
あ、あの車!
黒い車はだんだん大きくなってきた。
私が星華女子の校門に着くより先に車は緑風の校門までやってきそうだった。
今はとりまきがいない、どーれ見てやろうじゃないの?
今聴いている音楽まで止めてあげるわ。
私は思いの外、あの緑風生徒を気にしていたみたいだった。
私はイヤホンを耳から外し、鞄に入れた。
いよいよ車がやってきて、停車。
中から執事のような風貌の男が降りてきて、後部座席の扉を開いた。
「今日は遅くなる」
そう聞こえた。
やっぱり“ヤツ”だ。
何者・・・?
1週間前の放課後より更に不信感がつもると同時に、あの女子のうるささを理解した。
すらっとした長身の、しかししっかりした体型。
端整な顔立ち。
動作一つ一つ。
とにかく、目立つ。
私はそんな“ヤツ”を横目で見ながら校門へ入っていこうとした。