Magical☆Player
まるで、凍ったかのようだ。





・・・ここにいる全員が、私に注目している。





たくさんの生徒がいるが、みんな脇へ避けて、道を作った。


生徒が作った道を、私は歩く。


数多くの視線を受けながら、掲示板へ向かう。
そして、自分のクラスを確認。



しかし、本当に気になる掲示板はここではない。

ここから左へ桜の大木の下、ひときわ大きな掲示板。





『生徒会掲示板』





春風が、私を後押しするようにゆるやかに流れた。
足を進めると、その場にいる全員が静かに私の後をついてくる。





掲示板に大きく貼ってある告知に、全員が注目する。

私はその内容を見て、ふっと笑う。




「・・・当然の結果ね」




強い風が吹く。

それと共に舞い上がる桜の花びら。





「咲く桜も、舞う桜も綺麗なものね」





後ろを振り向き、たくさんの生徒がこちらに注目しているのを確認する。







「私はっ・・・」








「本年度生徒会長、華雛凛花よっ!」


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