甘いニオイと先生のキス
何も言わないで海を見ている先生


私の口からチョコレートがなくなった


「せ、先生…」


文句を言おうと口を開けたその時、先生が私を見た


「おっ!チョコレート食ってしまったか?」


「食ってしまったかじゃないですよ!」


今から文句を言うつもりだったのに、私の唇はまた…先生の唇に塞がれた


唇の隙間から先生の舌が入ってきて、さっきまで食べていたチョコレートと重なる


「…んっ…ふぅ…」


ゆっくりと離された唇からほんのりと、チョコレートの甘いニオイがした





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