甘いニオイと先生のキス
私、また自主退学って言われるのかな


そうだよね…


しちゃいけないこと、してたもん


椅子に座り、深い溜め息と共に、外の景色を見ていた


ガラッ


「おう!竹下、悪いな」


「いえ…」


私は自分の席に座った


先生が近付いてきて、私の前に座る


私は何を言われるのかドキドキしながら先生の唇を見つめた


薄い唇してる


その唇から出た言葉


「お母さんの具合はどうだ?」


「え?」


どうして先生が知ってるの?





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