甘いニオイと先生のキス
「俺が理事長に頼んだ。他の奴等には言うなよ」


「先生が?」


「竹下は俺の大事な生徒だからな!家の事情で月謝が払えないから退学とか、マジムリだし」


先生が照れたように頭を掻いた


「ありがとうございます」


「いいよ!当たり前のことだ。変な噂もアイツ等のおかげで消えたことだし、勉強、頑張れよ」


先生は私の肩をトンと叩き、教室を出ていった


先生が私の為に理事長にお願いしてくれたの?


気難しいって有名な理事長に?


この時は素直に先生の言葉を信じていた






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