甘いニオイと先生のキス
「竹下!ココに」


「はい」


伊藤先生が自分の隣をポンポンと叩き、私は先生の腰掛けているソファーの隣に静かに座った


理事長は私と先生を交互に見ると、ゆっくりと口を開く


「竹下君だね…」


「はい…」


「数日前…月謝の件で伊藤先生から話もあったが、やはり君だけに特例を出すワケにはいかんと会議で決まったんだ」


「え?理事長?」


伊藤先生は目を丸くして理事長を見据えた


「他にも家庭の事情で大変な目に合っている生徒もいるかもしれん…伊藤先生の生徒を思う気持ちは素晴らしいが…」


「でも、それは学校の方針を変えれば…」





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