甘いニオイと先生のキス
噛みながら、辛い気持ちを堪える


お母さんのせいにしたくない


お母さんだってずっと頑張ってくれてるんだから


ガムを噛んでいると、先生の優しい気持ちに応えられない私の不甲斐なさに涙が出る


私は下を向いてひたすらガムを噛んだ


「竹下〜アレだけはするなよ」


アレというのはきっと売春まがいのこと


「…………はい…」


そう答えはしたものの、私にはそれしか方法がない


先生を困らせたまま、学校、辞めるなんて出来ない


大好きな先生のいる学校にいたい


はる…ごめんね…


私にはやっぱりこうするしかないみたい





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