甘いニオイと先生のキス
そう思っていた時、先生が私の頭をクシャッとした


「竹下は将来、何になりたい?」


「将来…」


「どんな仕事をしたいとか、お嫁さんとか…」


「私は…まだ何も…」


今の生活が精一杯で将来のことなんてこれっぽっちも考えていなかった


「そっか〜俺も高2の時、何も考えてなかった。一緒だな(笑)」


先生なりに会話を探してくれているようで、その気遣いに感謝…


私が黙っていると先生は2本目のタバコに火をつけた





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