甘いニオイと先生のキス
先生が職員室近くの階段から手招きをしている


「先生?」


私はキョロキョロしながら先生のいる階段へと急いだ


「な、何ですか?」


「ああ…月謝のことなんだけど、今週中に、何とかなりそうか?」


私は首を左右に振った


「そうか…何か方法があればいいんだがなぁ〜」


先生が腕組みをして壁にもたれている


困ったような表情


「先生…ハイ!ガム、ありがとうございました」


私は笑顔で先生にガムを差し出した


「コラ!生徒は食べ物禁止!」


そう言いながら私からガムを受け取った





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