甘いニオイと先生のキス
「竹下…辞めるなんて考えるなよ…お母さん、どんな気持ちでお前を育ててると思う?」


「私が学校辞めて働けば、お母さんだって楽になるし…」


すると先生はまた私の頭をクシャッとした


「バ〜カ…お前が辞めたら、お母さんは自分を責めるだろ?自分が悪いんだって…一生、お母さんにそんな気持ちにさせるつもりか?」


先生はいつもより優しい口調で言ってくれる


わかってる


わかってるけど…


こればっかりはしょうがないよ


きれいごとでは済まされないんだから





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