甘いニオイと先生のキス
ちょっとだけいつもと違う低い声


怒られてるのにちょっぴり嬉しくなってくる


「すみません…」


目線を床に落とし、それから先生に目線を合わせようとした瞬間


私の目にあのチョコレートとガムが映る


私がチョコレートに目線を合わせると、先生の目は私の目線を追って、チョコレートを捉えていた


「今日はガム、まだ貰ってなかったからな〜コレ、貰っていいのか?」


先生はチョコレートの箱の上に置かれたガムを取って、私の目の前でヒラヒラさせた


「ど、どうぞ…」





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