甘いニオイと先生のキス
「俺…実は甘いの苦手なんだ…断るのも出来なくて貰ったけど…捨てるワケにもいかねぇし、竹下だったら…な?頼む」


甘いの苦手?


私のは食べたよ?


どうして?


「でも…」


「皆にはちゃんと食べたって言うから…」


必死な先生につい返事をしてしまった私


「ありがとな〜助かったよ」


先生は肩の荷が下りたのか、上機嫌で職員室に向かって行った


私は重い紙袋をやっと持って通学路をひたすら歩く


ようやくはるの家に到着


はるに、先生がチョコレート苦手で頼まれたことを説明して、部屋で二人で開けた


皆にごめんと謝りながら…





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