かげろうの殺しかた
そうしていつも
逃げ水のようだ、と思う。
そこに見えてはいても、
どうせ自分には
触れることも、
近づくことすらもできない。
追うのはばかばかしい。
諦めるしかない──。
逃げ水のようだ、と思う。
そこに見えてはいても、
どうせ自分には
触れることも、
近づくことすらもできない。
追うのはばかばかしい。
諦めるしかない──。