(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
ナユタは、

固まったまま動けなかった。

けれど、

柳田が、回りこんで来た、

「ゲージは私が持ちましょう」

ニッコリ笑う。

何となく惹きつけられる魅力のある顔。

それが、怖い。

ナユタの手から、

ゲージが離れる。

「こんな重いゲージをお独りで持たせて。

ミコさまは、少し、乱暴です」

いや、もっと乱暴なことをしでかすつもりなんですけど。

あたしは苦く、笑った。
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