(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
ドアの内側すぐから、

実験室に作りかえられている。

こんな傍で、

よからぬことが行われてたのか。

ナユタはつかつかと中に入っていく。

「って!!

変な病原菌がうようよしてたらどうするの!!」

ペスト菌は持ってなかったとしても、

ほかの怖い菌がいるかもしれない。

アユタは、

しらけた目を、

あたしに向けて振り返った。

「よく見てよ。

換気扇がない。

あるのは窓だけ。

窓ってね、

無菌的な作業するときには開けちゃいけないんだ。

ってことは、

ここには換気の設備すらないってことだ。

こんなレベルの実験室で、

病原菌なんか扱ってたら、

今頃、

ここも付近も死人の山だ」
< 36 / 94 >

この作品をシェア

pagetop