(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
「こないだまで、

細菌の出てくるシュミレーションゲームやってたんだ。

いっぱい覚えないと先に進めなくて」

そうだった。

こいつ、

ゲームっこだった。

勉強嫌いなくせに、

ゲームとなると、

恐ろしいほどの集中力と普段使っていない脳みそを総動員させるんだ。

「なんて。そこまで設備がなくても、増やすだけならどうにかなりそうな気もするけど。

そんなの疑ってたら、何にも行動できないし」


えっ。

いいの?

そんなアバウトで。

「…さて、で、今、培養してるのは?」

アユタが、

冷蔵庫のようなものを開けた。

ふたの内側にもう一枚透明の仕切りのような扉がある。

その向こう側に、何だかずらりと並んでいる。


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