(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
「そうかも。それに、使い捨てを使うほどお金がないのかも」

ああ。

それ言えるかも。

アユタはシャーレをひっくり返した。

そうすると、普通にふたが上になる。

冷蔵庫もどきの中を見ると、

シャーレが積み重ねて置かれてあって、

その全部が逆さまに置かれてあった。

「蓋を上にしてフラン機に入れると、

蓋にたまったしずくが垂れて、

カビが生えたりするんだ」

ああ。そうなんだ。

アユタはシャーレの中を見ると、

それをフラン機に戻した。

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