(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
『ベリルて言ったけど、それは愛称?何者?』

言葉を選んでいる、余裕はなかった。

「これ、誰だろ?」

送信を、押す手を止めた。

アユタが言って、初めて、

そこにある拳銃以外のものに目を向けた。

拳銃を並べたテーブルには赤いクロスがかかってある。

その向こうの壁にも、同じようにクロスを張ってあって…

その上に、引き伸ばした写真がかかっていた。

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