(コラボ)沈黙するケイタイ~交点の烈~
「ベリルだ」
「ベリルだ」

ナユタとアユタの声が重なった。

ナユタのは、これは、ベリルがやったことなのだ。

っていう、短縮型。


あれ?

じゃあ、アユタのは?

思ってアユタを見た。

アユタは遠くを見つめていて、

そこに視線をやると、金髪に輝く髪の、人物がいた。

あからさまに、振り返っている人達の反応が、ナユタの視線をいざなってくれた。

「本当だ。ベリル…」

「こっちは片付いたから、水道施設に向かうって」

ボーっとしているナユタの携帯を開いて、アユタが言った。



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