【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!
「お気に召しませんでしたか?」
心配そうに、鏡越しから覗き込まれた。
そんな……私……。今までの自分と違いすぎる姿に、思考回路が停止してしまった。
「長い髪の晴美さんも素敵ですけど、僕は今の晴美さんの方が断然素敵に見えますよ」
「あ、……ありがとう、ございます」
ようやく自分の姿に受け入れる事が出来た。
チョコ色って、くすぐったいね。
待合室に戻るといつから待っていたのか、祥子がファッション雑誌を手にしていた。
「祥子……お待たせ」
「ぅわお!!」
私の落とした声に彼女の第一声はこれだけだった。
やっぱり私じゃないよね。
少し落ち込み会計へと受付に向かったら、もう済んでいるという。
いつの間に?