【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!
茶色くクスんだ頬に、目の下のクマさん。
酷すぎるけど、これなら休む口実にもなるよね。
私一人休んだって学校の中が変わる事はないからね。
嗚呼、シンデレラは所詮一夜限りなのね。
なんだか急に笑いが込み上がってきた。笑ったら眠気に襲われ、再び布団の中に潜り込んだ。
私を起こしにきたお母さんは、私のグッタリした様子に心配してくれた。ありがとう……それから、病気じゃないのに……ごめんなさい。
お母さんはパートに出てしまったから、家の中は私一人。昼間に誰の邪魔もされずに眠れるなんて、なんて贅沢なのだろう。
随分眠ったような気がするけど、時計の針は、まだ10時を少し過ぎただけ。
夜、タップリと時間を掛けて瞳を閉じていた時よりも、明らかに気分がいい。
お腹の虫たちも合唱を始めた。
そういえば朝ごはん、食べていなかったわね。
ベッドから降り、寝間着の上からカーディガンを羽織り、リビングへ向かった。