【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!
「茶谷って本当は可愛いんだな」
えっ!? 誰?
聞き慣れないドスの利いた低い声。
探るように部屋の奥を見ると影が二つ。
視界がようやく開き、確認出来たその先には──。
何がなんだか分からず、言いたいこともまともに言えず、口だけがパクパクと動いている。
きっと端から見たら
「お前、酸欠の金魚みたいになってるぞ」
「祥子?」
「あぁ、ごめんね。驚かせるつもりはなかったんだけどね……──」