【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!
「失礼言わないで。クラスメイトを忘れるわけないでしょ。あ、転校生か」
「これ、茶谷だよ」
クラス中が、ポカーンと大きな口を開けて見ている。
帰りたい。
「またぁ、エイプリルフールには早すぎじゃない?」
「よく見てみろよ」
よく見なくていいです。
いつものように、素通りしてください。
大地くんの取り巻き女子達が、一歩一歩、私に近づいてくる。
来ないでぇぇぇ。
「へぇ、随分と変われるもんなんだね」
えっと、それは……。
「そこまでして手に入れたいものって何?」
別に。好きで変えたんじゃないもの。
「アンタさ、あたし等のグループに入らない」
遠慮、しておきます。
「ちょうどパシリが欲しかったのよね」
冗談じゃない!
それだったら、今までのように無視されたほうが、よっぽど良かったよ。