【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!
「4時間目、楽しみにしているからな」
4時間目?
謎の言葉と不気味なオーラだけを残し、解放された私は、一人自分の席に着いたが落ち着かない。
明らかに感じる視線と、ヒソヒソと語られる空気。
何よ! 言いたい事があるならハッキリ言ったらいいじゃない!! 今までみたいにさ。
……どうしてだろう。
堂々と悪口を言われたり、無視されているほうがずっと楽だなんて。
ずっと美人の祥子が羨ましかった。
私だって、もう少し可愛い顔を持てたら……そんな風に思っていた。だけど、見た目だけでもかけてもらった魔法なのに、気分は晴れない。
──昨日予習してきたのに、授業の内容が頭の中に入っていかないまま、終わりを告げるチャイムが鳴った。そして、風のような速さで祥子が空いた前の座席に、後ろ向きで座った。
「どうした? 折角変われたのに浮かない顔して」