【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!

「4時間目、楽しみにしているからな」

4時間目?

謎の言葉と不気味なオーラだけを残し、解放された私は、一人自分の席に着いたが落ち着かない。

明らかに感じる視線と、ヒソヒソと語られる空気。

何よ! 言いたい事があるならハッキリ言ったらいいじゃない!! 今までみたいにさ。

……どうしてだろう。
堂々と悪口を言われたり、無視されているほうがずっと楽だなんて。

ずっと美人の祥子が羨ましかった。

私だって、もう少し可愛い顔を持てたら……そんな風に思っていた。だけど、見た目だけでもかけてもらった魔法なのに、気分は晴れない。

──昨日予習してきたのに、授業の内容が頭の中に入っていかないまま、終わりを告げるチャイムが鳴った。そして、風のような速さで祥子が空いた前の座席に、後ろ向きで座った。


「どうした? 折角変われたのに浮かない顔して」

< 33 / 46 >

この作品をシェア

pagetop