先生なんて言わせない
第6話 先生と花火!?
├ 突然の誘い
ついにやってきた、夏休み!!
やっぱりテストの成績は、70点なんてほど遠い数字が並んでいた。
けれど、期末のテスト返却は終業式の日なので、
そのまま佐野先生には会わずに逃げ帰ってたのだった。
夏休みが始まって一週間ほど経ち、学校に来ている。
今日は佐野先生に会うかどうかドキドキの登校日だ。
とはいえ、佐野先生は副担だから学校に来ているとは限らないけど。
「文化祭の劇はシンデレラということで。
台本係希望者は次の登校日までにある程度考えてきてください。今日はここまでにします」
あたしがぼーっとしている間に何かの話し合いも終わり、解散となった。
「ねぇねぇねぇ、今日、花火大会がこの近くであるんだって! 皆で行かない?」
あゆみちゃんが勢いよくあたしの元にやってきて、開口一番に言った。