先生なんて言わせない
体が宙に浮き、今度こそ驚きの声を出そうとするけど、ムリだった。
「…んーッ…!?」
ただ、少し声が漏れるだけ。
そして、すぐに何かに寝かされた。
床よりも机よりも柔らかく、手に伝わる革の感触。
ソファーだ、と瞬時に気づく。
あたしはソファーに寝かされ、上から佐野先生がおおいかぶさってくる。
これって、なんかヤバくない!?
あたしのこめかみを冷や汗が伝った。
一体あたしはどうなっちゃうの!?
「…あ、あの、佐野先生?」
苦笑いでたずねた。
「何だ?」
対する佐野先生は余裕の顔をしていてムカつく。