先生なんて言わせない
「どいてくれませんか?」
「ヤダ」
佐野先生はにっこり微笑みながら、即答する。
迷う余地もなしですか。
「ヤダって、こんな体勢で一体何する気ですか…?」
逃げようと腰を動かすけど、佐野先生に腰をつかまれてしまう。
腰って。
腰って。
肩とかつかまれるよりヤバくない!?
「…先生?」
突然、フワッといい香りがしたかと思うと、ほおに先生の柔らかい髪の毛があたって、こそばゆい。
「…先生!? 何してるんですか!?」
こそばゆさに気を取られているうちに、リボンを取られ、ブラウスのボタンを外されていた。
その後に、鎖骨に柔らかくて温かい感触がする。
唇を押し当てられてる!?