先生なんて言わせない
「いいか。忘れそうになったらコレ見て思い出せよ」
急に腕を引っ張られ、体を起こされたと思ったら、胸もとにキスされた。
すぐに唇は離され、あたしはなんだろうと思ってソコを見ると、胸に赤い華が咲いていた。
みるみると耳まで真っ赤に染まっていくのがわかる。
「なっ…、何するのよ!? 佐野先生のバカ!!」
金縛りが解けたように自由に動くようになった体で、
あたしは先生を押しのけ、捨て台詞を吐きながら教官室から飛び出した。