先生なんて言わせない
「さてと、思い出したなら行くぞ」
佐野先生は顔を引いて、あたしに背中を見せた。
「あ、はい!」
急いでベッドから抜け出し、先生の後を追った。
それから、あたし達は校舎の外に設置されている屋台でいろんな物を食べた。
タコセン、から揚げなど手軽に食べれる物をちょこっとずつだ。
食後のデザートには、校舎内にある家庭科部の喫茶店でおいしいケーキまで食べた。
佐野先生が言うには、うちの家庭科部のケーキはおいしいことで有名なんだって。
お持ち帰り用のケーキも販売しているのだけど、長い行列になっていてびっくりしたぐらいだ。