先生なんて言わせない
第12話 先生と二人きりのクリスマス!?

├ 初めてのデート


テストも無事終わり、今日はクリスマスイブ。


もとい、終業式。



あたしはさっき返却された期末テストを見て、ニヤけていた。



「千沙ちゃん、そんなにテストの点がよかったの?」


「うん、だって全教科70点以上だよ!? 奇跡だよ!?」



何たって中間テストは国語以外ボロボロだったんだから。



「おバカ。奇跡じゃなくて、千沙が頑張ったからでしょう?」


れみちゃんがあたしの頭をよしよしとなでてくれるから、あたしはしっぽを振った子犬状態。



うれしくて、

うれしくて。



佐野先生にも早く見せたいな。


そう思うが早いか。


あたしの体はもう動き出していた。



「じゃあ、あたし寄るとこあるから~」


ふたりに別れを告げて、目指すは体育教官室。



喜ぶ佐野先生の顔が浮かび、さらにニヤけた。

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