先生なんて言わせない
いくら車の中とはいえ、こんなトコでキスするなんて危険なのに。
もしも誰かに見つかったら大変なのに。
キスを受け入れてはダメだよ。
でも、心が祐輔にとらわれ、動けなかった。
クリスマスらしくツリーやイルミネーションを見ることもなく、せっかくの海もあまり見なかった。
でもね、このキスひとつで甘い思い出に変わるの。
だから、もう少しだけ。
祐輔の熱があたしの体に刻まれるまで、もう少しだけこのままで――。