先生なんて言わせない
どうしてこんな展開になってるのか、わからない。
鷹井くんの手が腰から背へと、動くたびにそこから震えが全身に伝わる。
「…んんー!」
とにかく、このままじゃいけない。
必死に抵抗するけど、ずっと唇をふさがれているおかげで力が入らない。
目尻に涙が浮かぶ。
でも、泣くなんて悔しくて、必死に我慢していた。
……嫌だ。
嫌だよ!!
あゆみちゃんにきかれた時、少なくとも鷹井くんの顔は思い浮かばなかった。
だから、あたしは鷹井くんのことを好きではないはず。
たまにドキッとするのはただ鷹井くんの顔がカッコイイから。
だから、あたしは今のこの行為に感じてはいない。
どっちかっていうと嫌悪すら感じる。
そうこう考えてるうちに、胸を触られて限界を感じた。