結婚しようよ！

「いやぁ、元気な娘さんだね。この子が我が家に嫁として来てくれたら家の中がもっと明るくなるね、母さん。」


え？今…なんて？？


「ほーんと。私も元気な子は大好きよ！」


ええっ？！


なに？なにっ？？


話しが見えない！


「あの…」


タッちゃんと言う人に話しかけたけどぜんぜん聞いてくれない。


「ちょっと、お父さん」


お父さんにも話しを聞こうとしたけど、タッちゃんと話しが盛り上がってしまってる。


もう、どうなってるの？


そんな中、他人事のように私の横に座ってる二人の姉達が口を開いた。



「これはお見合いね。」


呑気にお茶を啜り飲みながら言う愛姉。


「え？お見合い？！」


「諦めなさい、愛良。このパターンはもうお見合いよ。」


「美愛姉まで！」


美味しそうに羊羹を食べる美愛姉が腹立たしく思った。