結婚しようよ!
重々しい空気の中、お父さんから今日の本当の目的を聞いた。



だが、言葉を濁すばかりで話しが見えない。



わかったことは、お父さんとタッちゃんは大学時代からの親友だということだけ。



しばらく父達の学生時代の話しばかりを聞かされた。



くだらない。



苛々が限界に達しようとしてる。



もう一度、テーブルを叩き出したい。



そう思ってた時だった。



“バーーーーン!!!”



私が叩いた時よりも大きく重みがある音。



喋り続けてた父達がまた静かになる。



テーブルを叩いたのは私じゃない。



叩いたのは、ずっと冷静だった3人の男達の一人。


私の向かいに座ってる男。



さっき私に“バーカ”と言った男だった。




そんな男っぽい所に少しドキッとしてしまった不謹慎な私。



「親父、いつまでもくだらない昔話は良いから、早く教えろよ。」



そうよ、そうよ!


私の心の中も叫んでいた。
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