結婚しようよ!
「いつまでもこんな所に居るほど俺暇じゃないんだよね。」



と、私の向かいに座ってる男が言う。



そんな事言う奴に限って 実際は暇人なんだよね〜と心の中で突っ込んでしまった。



「私もこれから大学病院に行く予定があるんですけど…」



愛姉の向かいに座ってる男は眼鏡を掛けてる。

喋り方からすると、冷めた人って感じを匂わせた。


「僕は予定はないけれど、出来れば帰りたいなぁ…」


美愛姉の向かえに座ってる人はさっきから笑ってばかり。


この男性は女性の扱い方が慣れてるなと、高校生の私でも見抜けるくらい軽いカンジ。


三人の男達を見ながら様子を伺ってると、タッちゃんが代表として口を開いた。



「あまり時間がないなら手短に言おう。

今日、こうしてお前達と

向かい側に座ってる山岡家の娘さん達に集まって貰ったのは、

気付いてるのかもしれないが、お見合いの為だ。」


やっぱりさっき愛姉達が言った通りお見合いなんだぁ………












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