結婚しようよ！

やっと口を開いたのは橘家の男達だった。



「お父さん、今のは冗談が過ぎます。いつもの様に今日も会うだけではないのですか？」



「冗談？私がそんな事を言うはずがない。本気だよ。美人三姉妹で良かったじゃないか、光一。」



眼鏡を掛けてて一番賢そうな男性の言葉を、アッサリと跳ね返すタッちゃん。



タッちゃんって人、結構侮れないなと、愛良は分析した。


っと、今はそんな事を思う所じゃない！



見合いなんて断固反対！！！



初対面な私達だけど、反対の意見だけは６人全員一致した。



「お父さん、お父さんは反対じゃないの？大事な娘達を、こんな軽い見合いで結婚させて良いわけ？！」



美愛姉が興奮しながらお父さんに言い寄る。



「私は結婚なんてするつもりはないし、する理由もないわ。だから、私には関係ない。」



愛姉は最初こそ驚いてたが、すぐに冷静に言い切った。